中国で何をしているのか

2009.09.22

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思えば、iPodシリーズ発表の日にはすでに中国に来ていて、それ以降ずっと滞在しているわけですが、なにをしているかと不審に思うかもしれませんが、しっかりと毎日仕事をしています。いつもはあまり書けることがないので、何を食べたかということばかり書いている「食べログ」みたいになってしまっていますが、今回はあまりにも長いので少し様子も書いておこうと思います。

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今回の訪中における最大の目的は「生産管理」です。特に、新しいコーティングを施したクリスタルシェルケースが大きな問題のひとつです。このコーティング、傷が付かなくなるので素晴らしいのですが、生産管理が非常に難しく、不良率が現在のところ30%を超えてしまっています。つまり、1,000個作ると300個は不良品になってしまうのです。製品の作りとしては昨年同様ちゃんとしたものなのですが、コーティングのムラや、コーティング時のドットなどが多く発生してしまうのです。

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今回の訪中では、新製品もいくつか開発に入っているので、当社デザイナーのK大郎氏も同行しているのですが、彼も含めて生産ラインの中に混じって製品のチェックをしているのです。まず、我々のスタンダードを教えて、それに沿って良い悪いなどを判断してもらわなければなりません。ずっと居るわけにはいかないのですから、こちらでひとつずつ直接指示しなければなりません。特に、明らかに不良のものはわかりやすいのですが、微妙なラインのものはこちらで明確な指針を出してあげる必要があるのです。

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割と笑顔で写真に写っていますが、朝から晩まで一緒にやっているので、ちょっと疲れている頃です(笑)。工場の人たちからすると、クライアントで日本人が視察に来ることはあっても、ラインに一緒に入って作業するということはあり得ないので、戸惑いもあるようですが、こちらも片言の中国語でコミュニケーションを取りつつずっとやっていると、ほんの少し打ち解けて、そして、こちらがどれくらいのレベルを求めているのか分かってくれたように思います。

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最後に、ラインに座るイスが木製やプラスチックの固いものが多いので、自分自身もおしりが痛くなったのですが、一緒にやってくれている人たちはもっと痛いだろうと、町の雑貨屋で座布団を大人買い(30個ほど)して配りました。こちらからすれば、それほど大きな出費でもありませんし、それによって少しでも仕事が楽になれば当社の仕事も丁寧になるかな、というくらいでしたが、配ったときにはみんな喜んでくれました。でも、家に持って帰りたい、使うのがもったいない、という人も多くてちょっと苦笑したりして。

できれば、当社の仕事に誇りを持って、気持ちよくやってもらえればと思って、以前も全員にジュースを配ったりしたのですが、効果は上がってくれているんでしょうか。明後日帰国です。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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